図書館では、関西大学教育後援会のサポートを受け、2020年4月1日より1年間、「新入生に贈る100冊[電子版]」を提供します。新入生はもとより、関大生であれば誰でも利用OK!お手元のパソコンやスマートフォン、タブレットで本の世界に気軽にアクセスして下さい。
2020/4/1 【締切延長】関西大学図書館とつながろう!新入生に贈る100冊[電子版]を読んで図書館グッズを手に入れるチャンス!
2020/5/18 緊急事態宣言下での「折れない心の作り方」 —精神科医 水島広子先生からのメッセージ—
2020/7/22 新入生に贈る100冊〔電子版〕読書啓発キャンペーン メッセージのご紹介
2020/10/19 長沼睦雄氏オンライン講演会【新入生に贈る100冊】
2020/10/27 長沼 睦雄氏からのメッセージ【新入生に贈る100冊関連講演会】
202011/20 長沼睦雄氏オンライン講演会を開催しました!
関西大学と大手書店の丸善雄松堂、紀伊國屋書店が協働し、関大生が今後の人生を大切に生きていくため、是非、読んでほしい「お薦めの100冊」を選び、冊子にして、入学式で配付しています。新入生に贈る100冊[電子版]は、その大半を電子書籍で提供する試みです。[電子版]ならではのスペシャルコンテンツの提供や関連企画も実施します。なお、電子書籍での提供がない本については、各キャンパス図書館で読むことが可能です。「新入生に贈る100冊」の冊子はこちら
著者:ロバアト・オウエン(著),五島 茂(翻訳)
出版社:岩波書店
『紡績業で成功した若き資本家から「英国社会主義の父」に転じた人間の不思議と必然。』
協同組合の基礎を作り、労働組合運動の先駆けとなった「イギリス社会主義(英語版)の父」ロバート・オウエンの自叙伝の日本語翻訳版。
【関西大学限定の電子書籍】
著者:大澤 真幸
出版社:講談社
『社会学史の本がほとんどない日本で、強い使命感から書いた著者の会心作。』
本物の教養がこんなに頭に染み込んで、ものの見方がすっかり変わる経験をあなたに!マルクスもフロイトもフーコーも、実は社会学者なんです。「社会学はもちろん、その周辺の学問を理解するためには、どうしても、社会学史全体を知っておく必要があります。それなのに、なぜか、社会学史の本がほとんどないのが現状です。だから、この仕事に私は、強い社会的な使命感を持っています」
著者:鹿島 茂
出版社:文藝春秋
『江戸時代末期、パリ万博で「人間の平等」を見て仰天した日本資本主義の父の活躍。』
近代日本の「資本主義」をつくりだした渋沢栄一。彼がその経済思想を学んだのは、ナポレオン3世の統べるフランスからだった。豪農の家に生まれ、尊王攘夷に燃えた彼は、一転、武士として徳川慶喜に仕えることになり、パリ万博へと派遣される。帰国後、維新政府に迎えられるが。波乱万丈の人生を描く、鹿島茂渾身の評伝。
単なる金儲け主義では、長続きできないのだ あらゆる日本の近代産業の創設にかかわりながらも、後半生を社会貢献に捧げた生涯。日本人に資本主義のあり方を問い直す1冊です。
著者:猪瀬 直樹
出版社:小学館
『英国がお手本のお洒落な田園調布は、やがて「欲望の街」へ。近代日本の断面。』
田園調布のルーツと東京の近未来を読み解く 都心に勤めるサラリーマンにとって、東急沿線の住宅地、とりわけ田園調布に一戸建てを持つ、というのが一つのステイタスだが、内実は、満員電車での苦痛な通勤でしかない。そもそものルーツはかの渋沢栄一の息子・秀雄がイギリスのガーデンシティーに魅せられて構想を立てた田園都市計画。しかしこの構想は、五島慶太を始めとする野心あふれる実業家によって欲望に満ちた不動産業へと変貌する。大学の誘致、住宅地と鉄道敷設を一体にした開発、在来私鉄の買収劇など東急王国はみるみる増殖、ロマンあふれる構想はもろくも挫折した。関東大震災後、東京という街がいかにしてでき上がっていたかを検証する『ミカドの肖像』の続編ともいえる近代日本論。
著者:村木 厚子
出版社:KADOKAWA
『自身も巻き込まれた郵便不正の冤罪事件などから「世直し」を訴える元高級官僚の「人間力」。』
なぜ日本型組織では、同じような不祥事が繰り返されるのか? 2009年に自身も「郵便不正事件」で検察による冤罪に巻き込まれた村木氏が、この病理に対して初めて口を開いた。どうして、当時の検察は証拠を改竄しなければならなかったか? あの経験を踏まえて財務省の公文書改竄やセクハラ、日大アメフト事件という日本型組織の不祥事を「建前と本音」というキーワードで読み解いた時、何が見えてくるのか?さらには、冤罪のち厚生労働事務次官まで務めたからこそ知ることのできた、硬直化した日本型組織を動かす「静かな改革」とは? 退官後も「若草プロジェクト」などで世直しを続ける村木氏が、諦めずにこの国を変えるために世に問うた渾身の書。
著者:堀川 惠子
『「わしが死んでから出版を」。50年間、死刑執行に立ち会い続けた僧侶の証言。』
半世紀にわたり、死刑囚と対話を重ね、死刑執行に立ち会い続けた教誨師・渡邉普相。「わしが死んでから世に出して下さいの」という約束のもと、初めて語られた死刑の現場とは? 死刑制度が持つ矛盾と苦しみを一身に背負って生きた僧侶の人生を通して、死刑の内実を描いた問題作! 第1回城山三郎賞受賞。
著者:内田 樹
『切ない副題が示す日本のリアル。内田流の分析と主張は君とは無縁、かな。』
なぜ日本の子どもたちは勉強を、若者は仕事をしなくなったのか。だれもが目を背けたいこの事実を、真っ向から受け止めて、鮮やかに解き明かす怪書。「自己決定論」はどこが間違いなのか? 「格差」の正体とは何か? 目からウロコの教育論、ついに文庫化。「勉強って何に役立つの?」とはもう言わせない。(講談社文庫) 日本中の親、教師を震撼させた話題の書。なぜ日本では雪崩のように学力崩壊が起こり、ニートと呼ばれる人たちが大量に発生しているのか。その理由を鮮やかに解き明かす。ベストセラー、待望の文庫化!
著者:松村 秀一
出版社:朝日新聞出版
『建物の「抜け殻物語」なのに、読み進むほど元気が出てくる不思議。』
日本の空き家・空きビルは、質・量ともに、世界最高の空間資源。この貴重な資源(ストック)を、われわれはどう活用していけばいいのか? 全国各地の八つの事例などを通して、人口減少社会の中に希望を見出す未来志向の方策を提示する。
著者:高野 誠鮮
『予算60万円で古里を限界集落から脱出させ、法王まで驚かせたお寺の次男坊の仕事。』
石川県羽咋市の市役所職員・高野誠鮮氏は2005年、過疎高齢化で「限界集落」に陥った農村を含む神子原(みこはら)地区の再生プロジェクトに取り組み、それが大成功を収めるまでの紆余曲折とアイデア満載、感動的実行力のプロセスを克明に記す。 高野氏は数々のユニークなアイデアを次々と繰り出し、そのアイデアを驚くべき行動力で実行していく。その結果、多くの若者を誘致し、農家の高収入化を達成! 非常識と一般では思われてしまうかも知れないことを恐れることなくアイデアを自由に発想し、そして、それを躊躇なく、しかし確実に実行する、高野氏の仕事の流儀に大いに学ぶための、多くのヒントがちりばめられている一冊。
著者:出雲 充
出版社:ダイヤモンド社
『5億年の生命力を化粧品からバイオ燃料まで縦横無尽に使いまくった「手品師」の7年。』
この世に、くだらないものなんて、ない。僕がミドリムシと歩んできたこの10年のストーリーで伝えたいことは、このことだけなんです――。2012年12月に東証マザーズ上場を果たす、東大発のバイオベンチャー、ユーグレナ。その創業者である出雲充氏が、起業までの7年間と、起業してからの7年間を、初めて語る!
『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』塩野 七生著 新潮社
『笹まくら』丸谷 才一著 新潮社
『アーロン収容所 改版 - 西欧ヒューマニズムの限界』会田 雄次著 中央公論新社
『甘粕正彦乱心の曠野』佐野 眞一著 新潮社
『自壊する帝国』佐藤 優著 新潮社
『タックスヘイヴン』橘 玲著 幻冬舎
『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』瀧本 哲史著 講談社
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 増補版』佐々木 典士著 筑摩書房
『森は海の恋人』畠山 重篤著 文藝春秋
『いのちを守るドングリの森』宮脇 昭著 集英社
あなたが手にしたこの小冊子は、新入生のために編まれました。おそらく、今日から始まる大学4年間の経験は、その後の人生全体にたいして決定的影響を与えます。さまざまな経験を通じた「人との出会い」が、あなたの成長を約束してくれます。そして確実に「本との出会い」は、あなたの魂の成長の糧となります。だからこそ、あなたのために心をこめて選びました。
2020年4月1日 関西大学学長 芝井敬司
著者:茂木 健一郎
出版社:アルク
『気鋭の脳科学者がSNSでの自身の炎上を経験して感じたことから、君への提案まで。』
今の日本人が直面しているコミュニケーションの問題とは? そして、SNSでの「炎上」を経験して茂木さんが感じたこととは? デジタル時代の今だからこそ、考えるべきことは多くあります。日本語と英語。自分でつむぐ言葉の意味をしっかりと理解し、周りの人たち、世界の人たちと幸せにつながれる方法を、脳科学者・茂木健一郎氏が提案します。
著者:大利 実
出版社:インプレスR&D/インプレスビジネスメディア
『「スパルタ、理不尽」から「自立、対話」へ。名監督が語る「若者と白球」の行方。』
記念すべき第100回大会を迎えた夏の高校野球。全国の伝統校・実力校の監督が描く、高校野球の未来とは――。大正、昭和、平成と、3つの元号とともに歴史を重ねてきた高校野球。時代が変われば、人の価値観も、社会が求める人間像も、高校生の気質も変わる。それに伴い、監督の指導方法も変わっていく。甲子園の歴史を築いてきた伝統校、そして新しい歴史を創ろうとしている強豪校の監督たち。高校野球の「過去」と「今」を知る監督たちは、「これから」に向かってどのような道を歩んでいくのか。それぞれの想いに迫った――。
著者:坂上 康博
出版社:かもがわ出版
『スポーツと平和の祭典で、メダルの数より大切なこと。君の観戦の大切なポイントです。』
世界最大の“スポーツと平和の祭典”の本質と未来を、ナショナリズムやジェンダー、環境など、クリティカルな視点も含めて対話的に考える本。
著者:筆保 弘徳
出版社:ベレ出版
『台風が暴れだした。温暖化の影響か、神の怒りか。若き研究者が未解決の謎に挑戦。』
台風のことを、私たちはどこまで知っているのでしょうか。観測や予測技術が発達し、台風がどの方向に進むとか、これから台風が発生するとかといった予報を私たちも入手できるようになってきました。しかし、台風には多くの謎がまだまだあります。未解決の謎に挑む、新進気鋭の台風研究者たちが、「観測」「発生」「発達」「海との関係性」「予報」「温暖化の影響」というさまざまな切り口から台風について語りつくします。
著者:入戸野 宏
出版社:化学同人
『「かわいい」の色や形、感じ方。実験心理学から迫った初めての「かわいい」論。』
日々の会話はもとより、メディアでもたびたび登場する「かわいい」という言葉。日本のポップカルチャーの代表としても注目されているが、そもそも「かわいい」とはどんなものなのか。また「かわいい」ものは、私たちにどのような効果を及ぼすのか。本書では、かわいい色や形、年齢や性別によるかわいいの感じ方の違い、かわいいものに近づきたくなる心理などに実験心理学という手法で迫り、「かわいい」の力を探る。これまでになかった、科学的なかわいい論の登場。
著者:都筑 卓司
『卵を割らずに黄身を取り出せます?物理学の説明から始め、君に奇妙な真実を紹介。』
卵を割らずに黄身がとり出せるか?四次元の世界ではそれが可能だという。真実とはかくも奇妙なものなのか。アインシュタインがついに見つけた実在する四次元から、超多時間理論、重力波まで、絵には描けない世界を丁寧に語り尽くす。
著者:堀 史郎
出版社:共立出版
『素人でもわかるエネルギーのい・ろ・は。ニュースがピンときます。』
ニュースで流れる様々なエネルギーの課題を取り上げ、特に専門的な知識がない人でも理解できるように解説するとともに、エネルギー問題について、さらにより詳しく知りたい方のために、理論的な整理と将来の見通しを整理して紹介。ちょっとした疑問として抱くようなトピックについては、ショートコラムとして紹介し、より専門的な考察ができるように理論的事柄にも言及している。
著者:眞嶋 俊造
出版社:丸善出版
『戦争やテロで不均衡になった命の値打ちと不透明な「善悪」を考えます。』
戦争や、テロ・人質殺害などの悲劇的状況で、命の価値の極端な不均衡――「剥き出しの非対称性」が生じている。命の危機を目の前にした極限の状況で「より少ない悪」を選ぶことは可能なのか。戦闘用ドローンなど現代の「戦争の悪」なども取り上げ、応用倫理学の視点から、「悪」をどう考え、どう向き合うのか、平和に向けあらたな視座を提示する。
著者:祖田 修
出版社:三和書籍
『「非正規労働者37%」による孤独と貧困。田園への回帰願望。はざまから見えるものは。』
非正規雇用37%、一人世帯35%が生む貧困・格差・孤独。日本は戦後復興を果たして高度成長を謳歌し、世界第2位の経済大国にまで登りつめましたが、いつの間にか深刻な社会状況に陥ってしまいました。産業形態の変化が、農村から都市への大規模な人口移動をひきおこし、農村、都市ともにそこで生活する人々の縁と絆を変容させたのが大きな原因の一つです。そこから派生するさまざまな事象を精緻に検証、考察して人々の居場所が今後どうあるべきかを示します。
著者:日本地下水学会
『地下水が枯渇すればあっという間に食糧危機に陥る日本の知られざる現実に向き合えば。』
人類が使っている水の大半を占める地下水は、一度使えば回復するまで長い歳月がかかり、枯渇すれば日本もたちまち食糧危機に陥る。水を科学的に見つめながら、井戸の掘り方、汚染対策などを紹介。名水百選ガイドも収録。
著者:武藤 将胤
出版社:誠文堂新光社
『難病を宣告されながら様々な挑戦を続ける広告マンと妻や父、友人たちの珠玉の言葉。』
27歳という若さでALSの宣告を受け、難病の未来を変えるべく動き続ける武藤将胤の挑戦を描く。
著者:長沼 睦雄
『ああ、もっと早くこの1冊と出会えていたら。でもまだ遅くない君のための1冊。』
「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者でもある児童精神科医・長沼睦雄医師が教える、10代の心のケア。友だち関係、勉強、家族、容姿……ストレスは多いけれど、大丈夫! 君は変われる!心がパンクしかけていても、自分で自分の心をセルフケアできるようになると、必ずラクになります。生きやすくなります。大切なのは、知識、心構え(マインド)、行動(技術)、この3つです。
著者:開沼 博
出版社:青土社
『福島出身の著者が原子力のムラを生んだ日本の現実と古里の現状を独創的に解剖。』
新進気鋭の社会学者が3・11以前から続けていた研究をまとめた衝撃作。「フクシマ」と「原子力ムラ」の真実を丁寧に読み解き、原発と戦後成長の問題を追求する。佐野眞一、姜尚中、上野千鶴子の各氏が推薦文を寄せる必読の書。第65回毎日出版文化賞[人文・社会部門]受賞。
著者:貴戸 理恵
『ああ、よかった。この1冊で自分も生きていけそう。もう人付き合いなんて気にしない。』
空気を読むのが苦手でも、人とつながって生きていける。不登校やひきこもりに寄り添いながら、学校や職場を支配する「コミュニケーション至上主義」の背景を明らかにする、生きづらさを抱えたみんなのための社会学。
著者:渡邉 琢
『双方がともに生きてきた現場の歴史をたどりながら、介助と社会の在り方を描く。』
相模原障害者殺傷事件は社会に何を問いかけたのか。あらためて、いま障害のある人とない人がともに地域で生きていくために何ができるのか。障害者と介助者が互いに傷つきながらも手に手を取り合ってきた現場の歴史をたどりながら、介助と社会の未来に向けて言葉をつむぐ。
著者:高橋 絵里香
『多種多様の人々が支えるこの国のケアシステムだからこそ可能な高齢者の自立を描く。』
風土、家族、地域、自由、記憶。5つの章から、フィンランドの高齢者介護のリアルを描き出す。親族介護者、ディアコニ、帰還担当官、メモリーコーディネイターなど、さまざまな人びとに支えられるケアの現場に、何を見いだすことができるのか。島嶼地域に暮らす独居高齢者を長年にわたり調査してきた気鋭の文化人類学者が、制度と実践の両面から「年老いていくこと」の本質をすくいとる。
著者:セオドア・グレイ
出版社:創元社
『なじみのない「元素」でな、なんと120万部。面白エッセーも多く、今夜はまりそうです。』
※単語検索およびテキストコピーができません。根源118の元素をオールカラーの美しい写真を豊富に使って紹介する全世界120万部、国内25万部のベストセラー。日常生活で見かける製品に意外な元素が使われているなど、科学的な知見に基づいたユーモアにあふれる解説も楽しい。科学エッセー、美しい写真集、最新の元素データ集という3つの顔をあわせもつ、研究者、教員、図書館、すべての科学ファン必携の1冊。巻末の美しい元素周期表も必見。
著者:岡野 憲一郎
『クリントン、金正恩、三島由紀夫らの共通項。自己愛は知らない間に暴走するらしい。』
「自分はイケてる、カッコいい」という気持ちに浸って満足する自己愛(ナル)人間。人に認められたいという願望が肥大して暴走を始めると病的な自己愛になり、周りは振り回される。婚活詐欺殺人の木嶋佳苗、クリントン元米大統領、金正恩朝鮮労働党委員長、三島由紀夫らの自己愛を探り、サイコパス、アスペルガー、いじめなどとの関係を解き、医師、美人、母親の自己愛も考察。自らが病的な自己愛人間にならないためにもおすすめの本。
著者:レイチェル・イグノトフスキー
『宇宙の謎の物質から遺伝子構造の決定的写真まで。驚きの業績を可愛いイラスト付きで。』
科学・技術・工学・数学(STEM)の分野で、世界を変えるような輝かしい偉業を成し遂げながら、歴史の陰に隠れがちだった女性科学者50人にスポットをあて、その驚くべき業績やバイタリティあふれる人生をチャーミングなイラストとともに紹介します。差別や競争にさらされながらも、情熱のままに研究を続けたヒロインたちの姿は、若きリケジョのみならず、壁に立ち向かいひたむきに夢を追うすべての人の背中を押してくれます。
『スポーツ史を塗り替えた50人のエネルギッシュな人生。君の新生活を後押しします。』
「女は弱い」とスポーツを制限されていた時代から現代まで、歴史をぬりかえた偉大な女性アスリート50人にスポットをあて、その業績や社会的影響力、エネルギッシュな人生の物語を、おしゃれなイラストとともに紹介します。差別や旧弊に阻まれながらも、才能と努力の成果をつかみ取り、未来の選手に道を切り拓いてきたヒロインたちの姿は、スポーツ界にとどまらず、新しい時代をになうすべての人に勇気を与えてくれます。
著者:木下 ちがや
出版社:大月書店
『「そんなこと急に言われたって」というあなたも、これを読めばその気になるかも。』
【作家 中島京子さん 推薦!】冷戦後の世界秩序の変化に対応できなかった矛盾が噴出する3・11後の日本社会。この間デモや社会運動、政治に様々に参与してきた私たちの経験を戦後史のなかで叙述し、社会を変える力と協働の足場を解明した意欲作。
著者:ナディ
『6歳で来日したイラン人少女の「ここまで頑張りました」物語。逆境を支えた絆の美しさ。』
6歳で来日し、言葉や習慣、制度の壁など数々の逆境の下でも、周囲の援助と家族の絆に支えられ生きてきたイラン人少女の奮闘と成長。移民社会化する日本で、異文化ルーツの子どもたちが直面するリアルを等身大で語った貴重な手記。【星野智幸さん(作家)絶賛!!】
著者:ピーター・ブラネン
出版社:築地書館
『すべての生物が死滅したのは地球誕生から5回。次の引き金を引かずにすむ知恵は。』
地球誕生以来、5回、地球上のほぼすべての生物が死滅した。なぜ生物大量絶滅は起きたのか?気鋭の科学ジャーナリストが、地質学・古生物学・宇宙学・地球物理学などの科学者に直接会い、現地調査に加わり、化石を掘り起こし、大量絶滅時の地球環境の変化を生き生きと描く。そして今、気候変動の引き金をひきつつあるわれわれ人類は、過去の大量絶滅から何が学べるのか。各紙誌大絶賛!ニューヨークタイムズ紙エディターズ・チョイス受賞(2017年)フォーブスのベストブック・トップ10(2017年環境・気候・保全部門)。
著者:小林 盾
出版社:東京大学出版会
『非正規労働などによる格差は、恋愛や結婚、趣味など様々な領域にどう影響するのか。』
美容、食事、趣味、恋愛、結婚、就職、仕事、そして幸福感――人びとのライフスタイルの諸領域にも社会的な格差があるのだろうか? あるとすればそれは拡大しているのか、それとも縮小しているのか? 社会階層論の立場からデータを駆使してライフスタイル格差の問題にチャレンジする。
著者:中村 淳彦
出版社:東洋経済新報社
『貧しい女子大生、シングルマザー。躓かせたもの(背景)に気付けば失敗せずに済みます。』
女子大生、派遣社員、シングルマザー…、貧困に喘ぐ彼女たちの心の叫びを個人の物語として聞き集めた人気連載、待望の書籍化!
著者:ルイス・セプルベダ
出版社:白水社
『死んだ母カモメの代わりに卵からヒナをかえした黒猫ゾルバの愛と下した決断。』
黒猫のゾルバが、ひん死のカモメに誓った三つの約束。その約束をまもるには、大いなる知恵と、なかまたちの協力が必要だった……。
著者:デニス・ジョンソン
『初老の広告マンの人生、受刑者の虚構すれすれ物語。米国の断面をつづる鬼才の短編集。』
2017年に没した鬼才が死の直前に脱稿した、『ジーザス・サン』に続く26年ぶりの第二短篇集。「老い」と「死」の匂いが漂う遺作。
著者:山口 真美
出版社:平凡社
『ユニークな「赤ちゃん実験」で徐々にわかってきた視覚と脳の発達。「見る」は謎だらけ。』
赤ちゃんの目に映る世界は、大人と同じじゃないの? それはどうして? 世界でもユニークな「赤ちゃん実験」が解き明かす、視覚と脳と発達の不思議。図版多数、口絵つき。 眼さえあれば「見える」のではない。視覚の発達は、脳の発達と密接に関わっている。そう、世界は脳で見るのである。赤ちゃんという「別世界の住人」を対象に、脳の発達に伴って変遷する視覚世界をとことん科学する!ユニークな「赤ちゃん実験」で注目される気鋭の研究者が解き明かす「見ること」の謎。
著者:小池 新
『「自分史を書くのは中高年」は誤り。若者向けの最終章。辛い失敗をまとめるのも良薬。』
就職活動や介護において、また被災者の精神的ケアとしても見直されている自分史。今を基点に自分の過去を見つめ、未来にどう生かすか。軽い気持ちで書きたくなる「自分史読本」。
著者:杉本 良男
『「非暴力」という人類最高の思想と知恵を生んだ聖人の実像は。』
人類の遺産である「非暴力」思想はいかにして生まれたか。近代化の過程で科学万能主義に抗い誕生した秘教思想との関わりを軸に、ガンディーの知られざる実像に迫る評伝。
著者:岩下 俊作
出版社:勉誠出版
『貧しい俥ひきの一生をかけた愛。ああ、君は今夜、眠れません。』
荒くれ者の貧しい俥引きが生涯抱き続けた純愛のかたち。多くの舞台、歌謡曲の題材となり、映画化されヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞した不朽の名作がいま甦る。愛するが故に一切を捧げて悔いることのない男の生涯は、時代を越えて読む者の心に迫る。「聖・もうれん」「辰次と由松」を同時収録する岩下俊作の傑作選。
著者:植上 一希
出版社:法律文化社
『権利侵害を防ぐ能力は若い君にも必要です。差別を生み出す「フツー」って何だろう。』
差別や抑圧を生みだす「フツー」の基準は変えることができる? 権利侵害の中心としての差別・抑圧をひもとくことで、「権利を侵害されない・しない」能力を身につける。「です・ます調」のやさしい教養書。
著者:風間 孝
『性的マイノリテイの歴史、愛と性の関係から性の商品化など。若い君に必要な性のあれこれ。』
性的マイノリティの権利獲得の歴史や「クィア理論」をふまえ、「性」の総体を考える。性的指向・性自認(トランスジェンダー・同性愛)、愛と性(セックス)の関係、性暴力(セクハラ・DV)、性感染症(エイズ)、性の商品化(性風俗・買売春)などをとりあげる。
著者:マーク・ジェイン
出版社:明石書店
『英国の聞き取り調査で浮かんだ酔っ払いの生態から地理学が見える不思議。』
イギリスの地方都市と農村での聞き取り調査を基礎に、都市・田園・ジェンダー・エスニシティなどのテーマから「飲酒空間の地理」を構築する。近年英語圏で急速に発展中の「アルコールの地理学」の嚆矢となった一冊。「イギリス人と酒」の素顔を知りたい人にも。
著者:工藤 庸子
出版社:勁草書房
『独裁者と対立した仏小説家、スタール夫人と自分たちの声を政治に反映させた女性たち。』
女性は参政権をもたず良家の子女は男性同伴でしか外出できなかった時代、「男性=公共圏=政治」「女性=親密圏=家庭」という近代的なジェンダー秩序に斬りこみ、両者をつなぐ「インターフェース=社会=ソシエテ」としてのサロンを主宰、政治家、貴族、軍人、知識人を交流させ、本を書き、自らの声を政治に反映させた女性たちを、スタール夫人を中心に描く。
著者:平朝彦
『深海での化石研究等から列島誕生物語が大幅に塗り替えられた知的興奮の数々。』
日本列島誕生のシナリオは,まったく新しいものに書き換えられた.それは,深海での化石の研究とプレートテクトニクスに基づくダイナミックな地球観から生み出された.日本列島形成の謎に挑戦し,それを解きあかしてきた著者らの研究の歩みをたどりながら,劇的で知的興奮をさそう日本列島誕生の物語に読者を案内する.
著者:藤原 辰史
『君にとって給食は楽しかった?苦痛だった?貧困や災害などの視点から探る給食の未来。』
小中学校で毎日のように口にしてきた給食。楽しかったという人も、苦痛の時間だったという人もいるはず。子どもの味覚に対する権力行使の側面と、未来へ命をつなぎ新しい教育を模索する側面。給食は、明暗二面が交錯する「舞台」である。貧困、災害、運動、教育、世界という五つの視角から知られざる歴史に迫り、今後の可能性を探る。
著者:上川あや
『27歳の時、男性として生きることをやめた著者が、のびやかに生きる社会を描く。』
幼い頃から自分の身体に違和感をもっていた著者は,27歳のとき「男性」として生きることをやめ,やがて「女性」として暮らすようになった.今,さまざまな困難を抱える人々の声を聴き,見過ごされがちな問題を可視化するために発言を続ける.誰もが自分らしくのびやかに暮らせる「寛容な社会」を創るための熱いメッセージ.
著者:吉見 俊哉
『この30年は「壮大な失敗」だったという社会学者が、各分野で何が起きたのかを総括。』
平成の30年は「壮大な失敗」、今後も続く「失われる半世紀」への序曲であった…。「失敗」と「ショック」の意味を多分野にわたりシビアに総括することからしか、新たな展望は描けない。経済、政治、社会、文化でこの30年間、何がおきたのか。社会学者吉見俊哉が「ポスト戦後社会」の先に待っていた空虚な現実を総括する。
『トリニティ』窪美澄著 新潮社
今の時代、読書の時間を持たない方が増えてきたと言われています。高校から大学へステップアップする皆さん、大学での学びは授業を受けるだけでは満足なものを得ることはできません。能動的に行動し新たな知識、様々な考えを常に得ることが重要です。そんな皆さんにとって「読書」はとても有用です。学業や今後の人生の糧となるよう、幅広く選書し今回提供することになりました。通学時間、休み時間等、空き時間に手軽に読んでいただけるよう本の多くを電子書籍で提供しています。この機会が皆さんの読書にきっかけになればと思います。
著者:ブローレンヂ智世
『関西大学で心理学を学んだ女性が「メンズサイズの可愛いお洋服を」で起業しました。』
「智世ちゃんはどうしてみんなと同じことができないの?」そう言われた少女が大人になった時、やはりみんなと同じことはしなかった。メンズサイズの可愛いお洋服を作りたい!!だけど、お金なし、ノウハウなし、人脈なし。そんな彼女がどのようにして自分のブランドを持ち、なぜ東大安田講堂でファッションショーを開催できるようになったのか?がむしゃらに走り続ける起業家の成長記録。そして、さらに加速中。
著者:エイミー・ゴールドスタイン
『世界のトップ企業の城下町が突然崩壊したノンフィクション。君の将来の何を示す?』
世界トップレベルの自動車企業・ゼネラルモーターズ(GM)。その生産工場が閉鎖したとき、企業城下町ジェインズヴィルの分断が始まった―。『ワシントン・ポスト』で30年以上のキャリアを持つ女性ジャーナリストによる、衝撃のノンフィクション!
著者:宇野重規
『一緒にいる、という単純な事柄から、民主主義→世界までを解き明かす政治学者の凄さ。』
友だち同士から国際政治まで、互いに異なる人たちがどうしたら一緒に暮らしていけるのか、変わりゆく世界のなかで、政治の根本を考え抜く5つの講義。
著者:アレックス・バナヤン【著】大田黒奉之【訳】
『18歳の学生がレディー・ガガやスティーヴン・スピルバーグら著名人から聞き出した「連敗の必勝法」。』
あなたはどうやってキャリアを踏み出したのか?18歳の大学生が米国各界の著名人に次々と突撃インタビュー!
著者:クリスティーン・ポラス【著】夏目 大【訳】
『君の最も得意な(?)分野です。「無礼」の研究でもあります。』
一流のエリートほど、なぜ、不機嫌にならないのか?ビジネスに効く!人間関係も良くなる!社内「処世術」の秘訣、礼節メールの極意、危険人物の見抜き方、怒りを鎮めるコツ―「職場の無礼さ」の研究、20年の集大成!全米で話題「礼節の科学」、日本初上陸!
著者:スコット・ギャロウェイ
『100万人が視聴した伝説の授業―と言われたら少しのぞこうか。』
『the four GAFA』著者スコット・ギャロウェイ最新作!ニューヨーク大学で5000人が感動した伝説の授業が書籍化!激変する世界、ますます無慈悲になる現実――。「GAFAが創り変えた世界」を、私たちはどう生きるか。ありふれた成功法則に惑わされることなく、「迷い」も「恐れ」も振り切る「不変の原則」とは。
著者:ウォルター・シャイデル
『200万年間というスケールで描いた人類の不平等は、果たしでどこまで平等化する?』
平等化に有効だった戦争と革命は、20世紀の現象だった。21世紀の私たちはいかにして平等化を実現するのか?石器時代から現代まで、壮大なスケールで世界各国の不平等の歴史を描き出す初めての書。
著者:水島広子
出版社:紀伊國屋書店
『気鋭の精神科医が説く「気軽本」ですが、君が読めるのはあと2年ほどです。』
自信を持てるものがない/親の干渉がうるさい…中学生・高校生~大人まで、10代の心のモヤモヤに、人気精神科医が答える。
著者:マーク・ジョンソン キャスリーン・ギャラガー
『10億人に1人という病気を背負った2歳の少年と医師らが乗り越えた遺伝情報の壁。』
2007年5月、ものを食べると腸に穴が開き、皮膚から便が漏れるという奇病を患った2歳の少年がウィスコンシン小児病院に運ばれる。“10億人にひとり”レベルの症例で診断名もつかない。このままでは命がもたないと思われた。万策つきた医師たちは2009年、最後の手段として臨床の場では世界に例のないゲノム解析により、原因遺伝子を突きとめるという大胆な試みに踏みきる―。ピューリッツァー賞解説報道部門受賞記事を書籍化!
著者:椹木野衣
出版社:世界思想社
『美術、音楽、子育て。そんなに感動しなくてもいいかもと、ひと安心できるエッセイ集。』
子供の絵はなぜいいの? 絵はどうやって見てどう評価すればいい? 美術批評家・椹木野衣は、どのようにつくられ、どんなふうに仕事をして生きているのか?絵の見方と批評の作法を伝授し、批評の根となる人生を描く。著者初の書き下ろしエッセイ集。
著者:檜垣立哉
『慣れない講義や部活に恋患い。食欲をなくした君に食のありがたさがしみ入ります。』
ブタもクジラも食べるのに、イヌやネコはなぜ食べないのか?宮澤賢治「よだかの星」、食育の実験授業「豚のPちゃん」、反捕鯨映画『ザ・コーヴ』…食をめぐる身近な素材を、フランス現代哲学と日本哲学のマリアージュで独創的に調理し、濃厚な味わいに仕上げたエッセイ。食の隠れた本質に迫る逸品。
著者:塚田健一
『沖縄の民俗芸能を日本各地に伝えた人々のドラマとエネルギーを描く。』
「大切なことは生きていると実感できる瞬間であり、それを与えてくれるのがエイサーなのだ」――沖縄の盆踊りであったエイサーが、いまや日本全土に広がっている。芸能伝播の現場で何が起きているのか。エイサーを踊り、歌い、伝えた人々の物語
著者:首里城研究グループ
出版社:おきなわ文庫
『昨秋、大半が焼失した琉球王家の居城。その価値を知れば知るほど、今夏君は沖縄へ。』
本書は、首里城復元に参画し、首里城の建築とその歴史を検討してきた建築家・歴史家などの集団が、最新の情報にもとづいて書き下ろした入門書である。
著者:辻由美
出版社:みすず書房
『さすが読書大国です。高校生が独自に有名文学賞を選ぶのですから。頑張りましょう。』
なぜ本でこんなに熱くなれるの?学校も書店も図書館も活性化したイベントに取り組む人たちの熱気を、『図書館で遊ぼう』の著者が生き生きと伝えるエッセー。
著者:千田善
『日本のサッカー代表監督として過ごした歳月の喜び、苦悩、闘病の日々。』
日本代表通訳として常に傍らにいた著者が、イビツァ・オシム氏の日本での足跡を克明に記した迫真のドキュメント。日本代表監督としての軌跡、闘病の日々、日本サッカー協会アドバイザー就任から離日まで、その全期間923日の活動と発言が時系列で描かれている。オシム氏の思想とフットボール哲学、サッカー界への提言を伝える。また、はじめて明かされる闘病の記録には、胸を揺さぶられる。
著者:中村圭志
『私たちの足元にある宗教に目をやると、従来とは異なる世界が見える入門書。』
信じなくても「宗教」はある。伝統として。制度として。習慣として。「宗教」を通じて私たちの時代の足もとに光を当てる、「目からウロコ」の宗教講義。
著者:三浦哲哉
『これだけ各地の「隠し味」を紹介されると、そこの食文化や料理人に会いたくなります。』
小田原のサバ、ファッションフード、福島のスローフード、ジャンクフードの叙情、一汁一菜、蒸したカリフラワーのピュレ、アサリ二キロのスパゲッティ、マルフーガの揚げもの、どんぶりの味、怪食、快食、絶倫食、庄内のワラサ、エル・ブリと新スペイン料理、水のごとき酒…。美味い料理、美味い酒には目がない気鋭の映画批評家が、料理本や料理エッセイを批評的に読む。食の素材、味、調理法、さらには食文化のあり方をめぐる、驚きと発見に満ちた考察。
著者:東畑開人
出版社:誠信書房
『世にも不思議な「民間治療」の世界で若き臨床心理士が経験したことは?』
ふとしたきっかけから怪しいヒーラーの世界に触れた若き臨床心理士は、「心の治療とは何か」を問うために、彼らの話を聴き、実際に治療を受けて回る。次から次へと現れる不思議な治療! そしてなんと自身の人生も苦境に陥る……。
著者:N.J.ゴールドスタイン、S.J.マーティン、R.B.チャルディーニ
『他人を説得するのにこんなに多くの裏ワザがあるなんて。これで君の接客アルバイトは完璧。』
わざと相手に不便を感じさせて説得力を高める方法、「頭がよすぎる」と損をする?打撃練習に学ぶ説得のコツとは?多数の実例と実験をもとに、説得の極意とその活用法を解説。成功は、失敗談のなかにこそ隠れている。
著者:高橋源一郎、辻信一
『珍奇で素頓狂な知識から、この2人がどれほど極上の理屈を引っ張り出すか、期待大。』
雑談・雑音・雑学・雑種・雑用・複雑・煩雑・粗雑……現代社会が否定してきた「雑」の中に、多様性や民主主義の根っこがあり、市場主義や「生産性」に代わる価値観の手がかりがある。“雑”なる対話から広がる魅力的な世界。
著者:ジョン・マウチェリ
『棒と素手で指揮は違う?同一指揮者でなぜ演奏が違う?エピソード満載の指揮者物語。』
指揮者自身が、音楽解釈から現場の試練まで「指揮者という仕事」をあらゆる角度から論じる、著名な音楽家のエピソード満載の一冊。
著者:久保田剛史【編】 宮下志朗【訳】
『2千頁を超える古典の名著「エセー」をこの1冊で我が物にできるとしたら。読むよね。』
仕事、名声、外見、友情、結婚、国家、病気、老いについて……人間のすべての問いに対し深い思索を重ねた『エセー』のエッセンス。
著者:樋口桂子
『「リズムの謎」は意外にも文学、絵画、歴史にまで及ぶ、という日本文化の面白さ。』
「あなたはリズム感が悪すぎる!」突きつけられた衝撃の一言。どうしてリズム感が悪いのか。そんな素朴な疑問からはじまったリズムの謎をめぐる冒険は、文学・絵画・歴史・文化・風土などあらゆるジャンルを横断して、西洋とはまったく違う日本独自のリズムの正体を明らかにしていく─。リズムをめぐる謎から描き出される、おどろきと発見の日本文化論。
著者:小倉孝誠
『連続無差別殺人や人肉食事件など凶悪事件の犯人の自伝に潜むある種の魅力の源は?』
世を震撼させる凶悪犯罪。事件の異常性を喧伝する報道の陰で、不可視にされてきたものとは何か。自伝分析から、犯罪者を線引きし創り出してきた社会の負の循環が浮彫りになる。
著者:岡本太郎
出版社:イースト・プレス
『表紙に印刷された筆者の右目だけ見てもビビルくらいの「過激」が噴き出す幻のエッセイ。』
岡本太郎の幻の名エッセイ集。自らの純粋さを貫き通し、誤解され敗れ去るをえなかった母・岡本かの子と、彼女と共に生きた父・岡本一平の生と死の物語や、狂おしい青春と恋愛の日々、過激な男と女論などを綴る。
著者:安宅和人
出版社:英治出版
『情報の利用が下手、アッと驚く仕事ができない人。つまりは全ての凡人向けビジネス書。』
あなたが「問題だ」と思っていることは、そのほとんどが、「いま、この局面でケリをつけるべき問題=イシュー」ではない。本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に世の中に変化を興したいなら、この「イシュー」を見極めることが最初のステップになる。
著者:小野寺史宜
出版社:ポプラ社
『気楽な下宿暮らしの若者がもし隣人に頼りにされたら。君の新たな一歩がここにあります。』
気楽なアパート暮らしをしていた幹太。あけっぴろげな隣人から頼りにされていくうち、自分の中で押し殺してきた「願い」に気づき…。ひとりで生きられればいいと思っていた青年が、新たな一歩を踏み出すまでを描いた青春小説。
著者:三浦しをん
『顔なんか洗ってる場合か、というほど抱腹絶倒のエッセイ。本屋から帰宅するまでに読了!』
世の中にこんなに本があるのに、顔なんか洗ってる場合じゃない-。筋金入りの活字中毒者・三浦しをんによる、抱腹絶倒、時に涙の読書&カルチャーガイド・エッセイ集。
著者:辻村深月
『光り始めた鏡を潜り抜けた7人が、城に隠された鍵を探すうちに見つけたものは?』
部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が。秘めた願いを叶えるため、7人は城で隠された鍵を探す-。『asta*』連載を大幅に加筆修正して単行本化。 本屋大賞 第15回
著者:河合雅司
『人口減で47都道府県の維持は無理。生き残るのはどこか。20年後の君がここにいます。』
人口減少が進む日本。これからいよいよ地域差が際立ち、このまま47都道府県を維持することは難しくなってくる。人口減少社会の実情を明らかにし、厳しい未来を変えるために、私たちが成し遂げるべきことを提案する。
著者:山崎晴雄、久保純子
『列島が生まれた100万年前。気の遠くなるような列島の歴史を刻んだ力作。』
1500万年前、ユーラシア大陸の東の端から分かれて生まれた日本列島。現在、私たちが目にする風景を主に形作った100万年前以降(第四紀後半)を中心に、複雑な地形に富んだ列島の成り立ちを解き明かす。
著者:アシックススポーツ工学研究所
『残念ながら君の足は30年後に激変します。百歳まで元気に歩くコツを学びましよう。』
日本人の足を知り尽くしたアシックスの研究部門が、ウォーキングシューズ作りを通して研究分析した日本人のための「究極の歩行術」を初公開。日本人の足は50歳を境に激変する。50歳からの歩き方次第で、100歳まで元気に歩けるかどうかが決まるのです。
著者:ポール・デイヴィス
出版社:草思社
『気鋭の物理学者がまじめにタイムマシンのつくりかたを考えました。ヤバイぞ、現代物理学。』
「時間」とは何か? 「今」とは何か? 第一線の理論物理学者が、アインシュタインからホーキングまでの現代物理学理論を駆使して、もっとも現実的なタイムマシンのつくりかたを考える。タイムトラベルのパラドックスも検証。
著者:朝井リョウ
『大学の先生にも読んでほしい貴重な1冊。一つでもわかったら助かるよね。』
理解不能の授業、つぶれるバイト先、迫り来る就活…。朝井リョウが振り返る、学生時代の数々の思い出。「大学生作家」という華やかな看板の裏で繰り広げられた東奔西走の日々を綴ったエッセイ。
著者:中島京子
『赤い屋根のおうちの秘密をつづった女中、タキさんのノートは何を巻き起こす?』
昭和10年に建った、赤い屋根の洋風住宅。若く美しい時子奥様と一家につかえた女中・タキの日々。懐かしい記憶とある恋愛事件の秘密を綴ったタキのノートは思わぬかたちで現代へとつながり…。巻末に船曳由美との対談も収録。 直木賞 143(2010上半期)《映画化作品》
著者:山本文緒
『乳がんの手術以来、春香は家族、恋人、はてはバイト先にまで八つ当たりする。この顚末は。』
乳ガンの手術以来、何をするのもかったるい25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無断欠勤。この洞窟の出口はどこにある? 働かない女たちに現在を映す恋愛小説集。 直木賞 124(2000下半期)
著者:吉田修一
『どこにでもいそうな、押しが弱くお人好しの主人公が進学して繰り広げる青春ドラマ。』
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる-。誰の人生にも温かな光を灯す青春小説。2013年2月公開映画の原作。《映画化作品》
著者:新海誠
『雨と緑に彩られたひと夏を描く同名のアニメを監督が小説化し、新たなドラマも投入。』
雨の朝、静かな庭で出会ったふたりは、迷いながらも前に進もうとする…。雨と緑に彩られた一夏を描く同名劇場アニメーションを、監督が自ら小説化。アニメでは描かれなかった人物やドラマを織り込んだ、新たなる作品世界。
著者:松尾豊
『入学式で芝井敬司学長らがふれたAI。トップクラスの専門家が描くその光と影。』
最先端の人工知能技術「ディープラーニング」。そのテクノロジーは、ヒトを超える存在を生み出すのか。人間の仕事を、人類の価値を奪うのか。トップクラスの人工知能学者が、人工知能の現在の実力や状況、可能性を伝える。 ビジネス書大賞審査員特別賞 2016
著者:齋藤孝
『ここにある481語で、君は「いまどきの学生」をはるかに越え「デキる奴」へ。』
英語でも数学でもなく、社会人としてのレベルは語彙力で判断されます。「この人デキる!」と思われる、知性と教養を感じさせる481語を、日本語研究の第一人者・齋藤孝がわかりやすく紹介します。用例も掲載。
音楽の聴き方がラジオやCDの時代から配信の時代になって質的に変わったように、本の読み方にも、紙から電子への流れの中で既にいくつも変化が出てきています。なかでも、店頭でなかなか見つからない5年10年前の本を古びることなくみなさんに届けられるのは、出版社や書店にとって新しい面白さです。小学生以来本なんて読んだことない方も、3日に1冊は本を読んでいる方も、どれか1冊惹かれる本が見つかるよう、古い本新しい本、難しい本軽い本、幅広い40冊を選びました。
学外ネットワークからアクセスする場合は、「学認」ボタンを選択し、関西大学統合認証システムの「ユーザーID」と「パスワード」を入力してください。