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関西大学と大手書店の丸善雄松堂、紀伊國屋書店が協働し、関大生が今後の人生を大切に生きていくため、
是非、読んでほしい「お薦めの100冊」を選びました。
新入生に贈る100冊[電子版]は、その大半を電子書籍で提供する試みです。
[電子版]ならではのスペシャルコンテンツの提供や関連企画も実施します。
なお、電子書籍での提供がない本については、各キャンパス図書館で読むことが可能です。

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「新入生に贈る100冊[電子版]」で提供する書籍から自分の気分に合わせたおススメ本1冊をアプリでご紹介します!
注意:PCから接続の場合、「Google chrome」「Fire fox」を推奨します。「Internet Explore」では本アプリは使えません。

>2020新入生に贈る100冊【Information】はこちらから

Information

2021年度版を公開しました

前田学長から新入生に贈るメッセージ

 人生は一度です。一人の人間が理解し、覚えられることは限られています。しかし、本に触れることで無限の人生を体験し、無限の知識にアクセスすることができます。いやいや、いまはインターネットもありますよ。映画やテレビも面白いですよ。もちろん、それもいいですよ。でも、本は長い長い歴史をもつ、人類の文化ですから。

2021年4月1日:関西大学学長:前田裕

関西大学学長:前田裕の画像

ミツバチの会議-なぜ常に最良の意思決定ができるのか-の画像

ミツバチの会議-なぜ常に最良の意思決定ができるのか-

著者:トーマス・D.シーリー著/片岡夏実訳
出版社:築地書館

ミツバチ曰く「新しい巣づくりは人間よりはるかに民主的なプロセスで決定」。
新しい巣をどこにするか。生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、最良の巣を選び出す。ミツバチ研究の第一人者が、そのプロセスをミツバチがどのように実行するかを論じる。

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利己的な遺伝子:40周年記念版

著者:リチャード・ドーキンス著/日高敏隆/岸由二/羽田節子/垂水雄二訳
出版社:紀伊國屋書店

すべての生物は遺伝子を運ぶための機械だ、という現代自然科学の名著。
全ての生物は、遺伝子を運ぶための生存機械だ。動物や人間の社会で見られる親子間の対立やなわばり行動などがなぜ進化したかを遺伝子の視点から解明する。現代自然科学の古典的名著。「40周年記年版へのあとがき」を追加。

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若い読者のための第三のチンパンジー:人間という動物の進化と未来

著者:ジャレド・ダイアモンド著/レベッカ・ステフォフ編著/秋山勝訳
出版社:草思社

ヒトと彼らの遺伝子は98パーセント同じ。「あなたはどこまでチンパンジー」の最新情報。
チンパンジーとヒトは約98.4パーセントの遺伝子が同じ。1.6パーセントの違いが産みだした「人間」とはいったい何か、科学的に検討する。「人間はどこまでチンパンジーか?」に最新情報を取り入れ、より読みやすくコンパクトにした一冊。

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津波災害―減災社会を築く:増補版

著者:河田恵昭著
出版社:岩波新書

南海トラフ巨大地震などで「減災」はできるのか。本学社会安全研究センター長の力作。
来たるべき大津波に、どう備えるか。被害をいかに最小限におさえるかという「減災」の視点を重要視し、災害研究の第一人者が、津波減災社会の構築へ向けた具体的施策を示す。南海トラフ巨大地震、311大津波を新たに加筆。

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繊細すぎてしんどいあなたへ-HSP相談室-

著者:串崎真志著
出版社:岩波ジュニア新書

繊細ってこんなにいいことなんだと納得できます。よかった。一息つけました!
怒っている人が怖い、教室に居づらい…。繊細な気持ちに悩む若い人のために、繊細な性格の特徴と、それがどう長所になるかを解説。生きづらさや傷つきやすさを最小限に抑え、生きる力として活かす方法をアドバイスする。
【関西大学限定の電子書籍】

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AIリテラシーの教科書

著者:浅岡伴夫/松田雄馬/中松正樹著
出版社:東京電機大学出版局

これからAIを本格的に勉強するあなたへ。本学では今春DS新科目が始まるよ。
AI(人工知能)を正しく理解し、適切に使いこなす能力を伸ばすことを目的とした教科書。AIとは何かから、機械学習、データサイエンス、AIに関する様々な社会的課題までわかりやすく解説する。AI関連用語解説集も収録。

新編:宮沢賢治詩集の画像

新編:宮沢賢治詩集

著者:中村稔著
出版社:角川書店

君が一人っきりで夜空を見上げ、この1冊を読めば、いい涙が流れるでしょう。
亡くなった妹トシを悼む慟哭を綴った「永訣の朝」。自然の中で懊悩し、信仰と修羅にひき裂かれた賢治のほとばしる絶唱。名詩集『春と修羅』の他、ノート、手帳に書き留められた膨大な詩を厳選収録。

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働くアリに幸せを-存続と滅びの組織論-

著者:長谷川英祐著
出版社:講談社

「働かないアリの意義」を説いた筆者の幸せ論。学生には魅力的です。
社会に参加しなくてもやっていけるなら、一人でやるほうがよほど楽? 「働かないアリに意義がある」の著者が、「この世の憂さ」をもたらしているかもしれない社会の構造とそこに働く力学を、生物学に引きつけて論じる。

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モラルのある人は、そんなことはしない-科学の進歩と倫理のはざま-

著者:アクセル・カーン著/林昌宏訳
出版社:トランスビュー

限界なき生殖医療、安楽死と自由、臓器移植の進化。倫理は科学を制御できる?
倫理は科学の暴走を制御できるか? クローンと臓器移植、イデオロギーとしての遺伝学、限界なき生殖医療、安楽死と自由、性と法の関係など、現代科学と倫理の葛藤を考察し、すべての市民と科学者が持つべき良識を説く。

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人類はどこから来て、どこへ行くのか

著者:エドワード・O.ウィルソン著/Edward O. Wilson原著/斉藤隆央訳
出版社:化学同人

世界的な生物学者が人間と並んで、なぜアリを描くのか。彼らの何がスゴイのか。
世界的な生物学者・博物学者のエドワード・O.ウィルソンが、人間の社会に見られる高度な協力がどのようにして進化してきたのかを、自らが専門とするアリの社会と対比させながら考察する。

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犬と鬼-知られざる日本の肖像-

著者:アレックス・カー著
出版社:講談社

日本の景観破壊を予見した筆者の「これからの日本」。原著もあり。
1990年代、世界をリードする新文明の構築を目前に日本が失速したのはなぜか? 経済、環境、人口、教育等の分野で、慢性的で長期的な問題を抱えるこの国への警告の書。

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人生の目的

著者:五木寛之著
出版社:幻冬舎

2千万部を超える「青春の門」の著者が、あなたに贈る「生きてくれ」。
人生はままならぬもの。ならば私たちは何のために生きるのか-。五木寛之が肉親、金銭、信仰について考える。人々に寄り添う深い洞察が大反響を呼んだ衝撃の人生論。

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新型コロナで世の中がエラいことになったので関西大学がいろいろ考えた。の画像

新型コロナで世の中がエラいことになったので関西大学がいろいろ考えた。

著者:関西大学編
出版社:産経アドス

本学の専門家が様々な角度から考察した成果。社会安全学部生に限らず必読書。
本書は関西大学の教授陣が、幅広い分野の専門知識を持ち寄り「新型コロナについていろいろ考えた」結果をまとめたものです。専門分野をまたいだ「interdisciplinary(学際的)」な視点でコロナ禍を捉えることで、いままで気づかなかった解釈が生まれるかもしれません。

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アルジャーノンに花束を

著者:ダニエル・キイス著/小尾芙佐訳
出版社:早川書房

手術である日天才に。「どちらが幸せか」は最後の場面でウーン。
幼児なみの知能しかない32歳のチャーリイに、知能向上の手術の話が舞いこみ、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術により天才に変貌したチャーリイだが…。著者追悼の訳者あとがきを付した新版。

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The Catcher in the Rye

著者:J.D.Salinge 著/村上春樹訳
出版社:白水社

世界中で読み継がれている「ライ麦畑でつかまえて」のペーパーバック版。
さあ、ホールデンの声に耳を澄ましてください…。村上春樹訳、新時代の「ライ麦畑でつかまえて」ペーパーバック版。ホールデンが永遠に16歳でありつづけるのと同じように、読者の中にいつまでも留まる物語。

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蹴りたい背中

著者:綿矢りさ著
出版社:河出文庫

19歳で芥川賞を受賞した作品。世の中にはスゴイ奴がいます。
ハツとにな川はクラスの余り者同士。ある日ハツは、オリチャンというモデルのファンである彼の部屋に招待されるが…文学史上の事件となった127万部のベストセラー、史上最年少19歳での芥川賞受賞作。

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今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

著者:福徳秀介著
出版社:小学館

君が今朝歩いた関大・法文坂や大教室がホロ苦恋愛の舞台です。読むぞ!
大学2年生の「僕」は、入学前に憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。そんなある日、大教室で学生の輪を嫌うように席を立つ凛とした女子学生に出会い、彼女に惹かれていき…。ジャルジャル福徳秀介小説デビュー作。

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「甘え」の構造

著者:土居健郎著
出版社:弘文堂

他言語では見当たらない言葉「甘え」をキーワードにした代表的な日本人論。
「甘え」は日本人独特の心理である。「甘え」という概念について、その論理や病理など、多角的に論じる。変質しつつある日本社会の根底に横たわる危機を分析した書下し論考「「甘え」今昔」を加えた増補普及版。

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星の王子さま:新訳

著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著/倉橋由美子訳
出版社:宝島社

200を超える国・地域で聖書に次いで読まれる名著。「鬼滅」なみにやばいぞ。
「大人って、とても変だ」そう思いながら王子様は旅を続けた。“かつて子供だった”人のために書かれた永遠の名作。

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自分道-自分をつらぬき歴史を作った女たちの画像

自分道-自分をつらぬき歴史を作った女たち-

著者:玉岡かおる著
出版社:角川SSコミュニケーションズ

「よし、やるぞ」と入学したそこのあなた。彼女らが勇気とヒントをくれます。
女が男の陰に隠れて生きることを余儀なくされた幕末から昭和初期。そんななかでも自分を見失わず、自分ができることをやり遂げた女たちがいた。激動の時代を生きた女性を取り上げ、自分らしく生きるためのヒントを解き明かす。

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洋書のススメ洋書に触れてみませんか-Foreign books-

前田学長が推薦する以下の本は海外の著者が執筆したもので英語の原著があります。
「英語なので読めない」「難しそう」など読むには少しハードルが高く感じる方が多い?
でもせっかくの機会、一度チャレンジしませんか?
簡単に読むポイントをまとめていますので是非図書館で実物を手に取ってみてください。

Dogs and Demons:The Fall of Modern Japanの画像

Dogs and Demons:
The Fall of Modern Japan

Author:Kerr, Alex
Publisher:Penguin Books Ltd

欧米人から見た日本をテーマにしており、単語がわからなくても文書全体が想像できる内容も複数あります。ページ数も多く、やや大変かもしれませんが是非チャレンジ!
難易度:★★★(448Pages)

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Flowers for Algernon

Author:Keyes, Daniel
Publisher:Ruby Books

同名で日本では2000年以降、数回ドラマ化されたこともある、1960年ごろ発表の小説。物語の設定都合、単語や文書がわかりやすく、英語はちょっと…という方でも読みやすい内容になっています。
難易度:★★(336Pages)

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The Catcher in the Rye

Author:Salinger, J. D.
Publisher:Little,Brown and Company

1950年代に刊行された青春小説。現代のドラマやアニメなどでもたびたび引用されたり、オマージュされた作品も多数。文書もシンプルで読みやすいですが少しスラングが多いので不明な単語は調べながら読んでみてください。
難易度:★★(240Pages)

丸善雄松堂から新入生に贈るメッセージ

新型コロナウイルスによって、世の中がすっかり変わってしまいました。高校から大学へステップアップする皆さん、いろんな希望や不安を抱えながら入学されると思います。また、在学生の方も昨年大変な1年を過ごされたと思います。そんな皆さんへご提案です。学業や今後の人生に少しでも糧となるよう、読書の機会を設けて新たな知識、考え方を取り入れてみませんか。新たな発見や、いろんな課題、不安を解決するきっかけになるかもしれません。今回、多くの「電子書籍」を提供しています。自宅からでも、通学の途中、休み時間等、空き時間に手軽に読むことができます。「新入生に贈る100冊-電子版-」は関大生であればだれでも読むことができます。是非チャレンジしてみませんか?この機会が今後の人生をより有意義なものにするきっかけになれば幸いです。

13歳からの環境問題-「気候正義」の声を上げ始めた若者たちの画像

13歳からの環境問題-「気候正義」の声を上げ始めた若者たち-

著者:志葉玲著
出版社:かもがわ出版

アマゾン森林破壊、プラスチックゴミ・・世界でなにが起きているのか。
現代社会に生きている以上、誰でも環境問題の当事者です。いくつもの環境問題の中から、時に重大な危機と言えるものや、国際社会で大きな話題となっているものを選び、何が起きているかを解説します。

不快な表現をやめさせたい!?こわれゆく「思想の自由市場」の画像

不快な表現をやめさせたい!?こわれゆく「思想の自由市場」

著者:紙屋高雪著
出版社:かもがわ出版

表現の不自由展などを切り口に表現の規制や思想の自由について考えます。
「表現の不自由展」事件、献血ポスター炎上など実際の出来事を切り口に、自分にとって「不快な表現」にどう向き合えばいいのかを考える。

今そこにある多言語なニッポンの画像

今そこにある多言語なニッポン

著者:柿原武史/上村圭介/長谷川由起子編
出版社:くろしお出版

気がつけば日本も多言語社会へ。様々な事例から共生社会へのヒントを。
日本は「日本人が日本語を話す国」じゃない!?多様な人々が暮らすニッポンの多言語な状況を、さまざまな視点から紹介。イスラム横丁、LINEスタンプ、小学校現場から「やさしい日本語」まで。知れば世界が豊かになる。

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恐竜の世界史-負け犬が覇者となり、絶滅するまで-

著者:スティーブ・ブルサッテ著/黒川耕大訳/土屋健:日本語版監修
出版社:みすず書房

恐竜の目に仲間が絶滅していく様はどう映ったのか。気鋭の学者が綴った恐竜の歴史。
化石を発見した瞬間の喜びや、研究者たちの交流のエピソード、恐竜の視点で描いた「絶滅の日」。世界各地で発掘調査を行う若手恐竜学者が、最新の恐竜研究と恐竜たちの歴史を綴る。

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きのこのなぐさめ

著者:ロン・リット・ウーン著/枇谷玲子/中村冬美訳
出版社:みすず書房

きのこの不思議な魅力を通して社会人類学者が描く、魂の再生の物語。
喪失の痛みのさなか、社会人類学者の著者はふと参加したきのこ講座で、足下に広がるワンダーランドに出会う。きのこ狩り、愛好家の友情、色・形・匂いの個性、レシピ…。きのこの不可思議な魅力を通して描く、魂の再生の物語。

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ランスへの帰郷

著者:ディディエ・エリボン著/塚原史訳/三島憲一解説
出版社:みすず書房

一流の知識人が自伝の形でフランスの社会を鋭く考察したベストセラー。
パリの知識人となった著者は、父の死を機に数十年ぶりに帰郷する。なぜ出自を恥じ、家族から離反しなければならなかったのか。自伝の形をとりながら、階級社会、右傾化などについて鋭く考察する。仏独ベスト&ロングセラー。

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死を招くファッション-服飾とテクノロジーの危険な関係-

著者:アリソン・マシューズ・デーヴィッド著/安部恵子訳
出版社:化学同人

20世紀にかけ科学の進展が革新的ファッションと悲惨をセットでもたらした?
19世紀から20世紀前半、科学技術がもたらした革新的ファッションは、数々の悲惨なできごともひきおこした。歴史的・社会的背景や科学的・医学的側面とともに、ファッションの犠牲者の物語を示す。

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オリンピックの政治学

著者:池井優著
出版社:丸善出版

国際政治の光と影を反映させた五輪。コロナ禍との関わりをどう読み解くか。
国際紛争、人種問題、テロ、ボイコットなど、時代ごとに国際政治を反映してきたオリンピック。そのドラマティックな歴史と今後を語る。

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ことわざの生態学-森・人・環境考-新装版

著者:只木良也著
出版社:丸善出版

何気ないことわざに潜む自然の営みの奥深さなど。生態学者が綴った「森の意外」メモ。
故事ことわざ、成句や慣用句をモチーフに、森の自然のしくみと働き、森と人との付き合い、森を介した環境問題への提言などを綴ったユニークな読みもの。長年森林を相手にしてきた生態学者が語る森の雑記帳。

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仕事と不平等の社会学

著者:竹ノ下弘久著
出版社:弘文堂

国際移民の視点から考えた日本の格差と不平等。コロナ禍でさらに加速か。
日本の格差、不平等問題を語る上で、移民や民族的マイノリティに注目することの重要性について考察し、国際移民を対象とすることで、社会階層論を再考する。

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政治の絵本-学校で教えてくれない選挙の話-新版

著者たかまつなな著
出版社:弘文堂

起業家、お笑い芸人など多才な筆者のわかりやすい政治論。ゲーム用のカード付き。
日本の未来や政治をもっと気軽に、楽しく、考えてみませんか?民主主義や選挙、日本の課題などをカラーイラストとともに解説します。

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地球をめぐる不都合な物質-拡散する化学物質がもたらすもの-

著者:日本環境化学会著
出版社:講談社

PM2.5や水銀など地球規模の環境汚染の実態を気鋭の学者たちが解説。
地球規模で進行する深刻な環境汚染の実態を伝える一冊。POPs(残留性有機汚染物質)、マイクロプラスチック、PM2.5、水銀など、“地球をめぐる不都合な物質”について、第一線で活躍する環境化学者たちが解説する。

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進化のからくり-現代のダーウィンたちの物語-

著者:千葉聡著
出版社:講談社

奇妙な巻き方のカタツムリなどから浮かび上がる進化論。文系も楽しめます。
「進化のからくり」の解明に魅せられた進化生物学者たちの知的なワンダーランドを、気鋭の進化生物学者が描く。進化をめぐる謎解きのストーリーと人間ドラマを楽しめる一冊。『本』連載を改題、再構成し、加筆・修正。

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そよ吹く南風にまどろむ

著者:ミゲル・デリーベス著/喜多延鷹訳
出版社:彩流社

20世紀のスペイン文学を代表する作家の珠玉の4編。
20世紀スペイン文学を代表する作家デリーベスの中・短篇集。裸で突然死した父に着物を着せようと奮闘する少年を描いた「死装束」など、自然、身近な人々、子ども、死のテーマが過不足なく融合した4作品を所収。

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女性ホームレスとして生きる-貧困と排除の社会学-

著者:丸山里美著
出版社:世界思想社

女性ホームレスの暮らしから、この国の女性排除の過程や仕組みを浮き彫りに。
女性ホームレスの知られざる生活世界に分け入り、個々の生活史や福祉制度の歴史から、女性が社会的に排除される過程を浮き彫りにするとともに、自立を迫る制度の前提にある主体とは何か、意志とは何かを問い直す。

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コミュニティの幸福論-助け合うことの社会学-

著者:桜井政成著
出版社:明石書店

評判のオンライン授業の書籍化。ボランティアなど豊富な事例がヒントになります。
家族や地域、趣味・ボランティアのグループ、SNSやネットゲームといったあらゆるコミュニティを取り上げて、孤独感や幸福との関わりを考える。オンライン授業で満足度が高かった講義内容を、実況中継風に書籍化。

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異常性格の世界-「変わり者」と言われる人たち-

著者:西丸四方著
出版社:創元社

日本を代表する精神医学者の描く人間の様々な心の内側。「変わり者」を解剖すると。
「変わり者」と言われる人たちのさまざまな諸相を描きだし、誰しもそうした性質を自身の内に持っていることに気づかせてくれる一書。

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思春期をめぐる冒険-心理療法と村上春樹の世界-増補

著者:岩宮恵子著
出版社:創元社

村上春樹の世界をテキストにした、ぜいたくな心理療法の説明書。
村上春樹の作品群と心理療法の事例を重ね合わせながら、揺れ動く「思春期」の実像を鮮やかに描きだす。解説=三浦しをん氏。

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よい移民-現代イギリスを生きる21人の物語-

著者:ニケシュ・シュクラ編/栢木清吾訳
出版社:創元社

英国社会で移民とは。その子孫21人が葛藤や偏見を語る。
21世紀のイギリス社会で「有色の人間」であるとはどういうことなのか。イギリスで生まれた移民2世・3世の著名なクリエイター21人が、自己存在の意味や葛藤、社会の偏見などを繊細かつ巧みに表現する。

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私たちはふつうに老いることができない-高齢化する障害者家族-

著者:児玉真美著
出版社:大月書店

こんな悲しいフレーズをタイトルにしなければならない日本の現実。
重い障害のある子どもをもつ母親たちはこれまでどのような体験をして生きてきたのか、老いの中で何を体験し、何に困っているのか…。障害者の親たちのインタビューから、その実情と支援のあり方を考える。

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サザエさんの東京物語 

著者:長谷川洋子著
出版社:朝日出版社

妹が描いたサザエさんの素顔。漫画のまんま、ハチャメチャですって。うーん。
父の死と上京、東京ショック、姉妹社の船出、町子姉の大病、母の晩年、そして別れ…。長谷川町子の実の妹が、姉の素顔と長谷川家の波乱万丈の暮らしを明かす。

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生き方の演習-若者たちへ-

著者:塩野七生著
出版社:朝日出版社

当代一のローマ史家があなたに贈る自分磨きのレッスンと若さの値打ち。
本当に大切なことは何か?国や年齢を越えて理解し合うには?世界のどこでも生きていける人間とは?人生という大海へ第1歩をふみだす若者たちに、ローマ史家・塩野七生が語る21世紀型の自分磨きのレッスン。

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あたまの地図帳-地図上の発想トレーニング19題-

著者:下東史明著
出版社:朝日出版社

学生のうちに済ませたい発想トレーニングのテキスト。卒業後に役立ちます。
新進気鋭のコピーライターが、世界や日本をテーマに地図と向き合い、「凝視」「立場」「方角」といった19の思考法と出会う-。アイデアの芽生えを探り出し、自分のものにしていく発想トレーニングのテキスト。

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世界は変形菌でいっぱいだ

著者:増井真那著
出版社:朝日出版社

すごい奴がいるぞ。16歳で総理大臣賞を受けた研究の成果は―。
5歳で変形菌と運命的な出会いをし、6歳より飼育を、7歳より研究を始めた16歳の著者が、変形菌とすごした10年間に見たこと、体験したこと、知ったこと、考えたことなどを綴る。内閣総理大臣賞に輝いた研究も掲載。

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数の女王

著者:川添愛著
出版社:東京書籍

姉が王妃に殺された噂は真実か。禁じられた計算を行う妖精らのファンタジー。
一人ひとりに「運命の数」が与えられている世界。王妃の娘ナジャは、最愛の姉が王妃によって殺されたという話を耳にする。ナジャは、禁じられた計算を行う妖精たちと出会い…。数論とアルゴリズムをテーマにしたファンタジー。

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セクハラの誕生-日本上陸から現在まで-

著者:原山擁平著
出版社:東京書籍

セクハラの概念は日本社会を変えたのか否か。2つの裁判が明かします。
「セクハラ」という概念が日本に上陸し、社会に浸透・定着していく約30年間の過程を、ち密な取材と圧巻の筆力で描く迫真のノンフィクション。

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プラスチックの現実と未来へのアイデア-みんなで考えたい-

著者:高田秀重監修
出版社:東京書籍

やっかいなプラゴミですが、「今ならまだ何とかなる」アイデアの数々。
水に溶けない、腐食しないプラスチックが、生態系に悲惨な影響をもたらしている。環境汚染などプラスチックの“不都合な現実”をつまびらかにし、スマートな循環型社会を実現するためのアイデアを提案する。

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格差と分断のアメリカ

著者:西山隆行著
出版社:東京堂出版

今の米国を読み解く最大のキーワードは格差。えっ、日本もですって?
アメリカで何が起こっているのか?どこへ向かおうとしているのか?選挙管理やソーシャル・メディア、移民や格差など、時事的な問題を通してアメリカを読み解く。

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女子の選択

著者:橘木俊詔著
出版社:東洋経済新報社

ワセジョか慶応ガールか・・。この1冊を斜めにも読めるあなたは相当スゴイ。
これまで所得格差が注目されていた女性間の格差。格差研究の第一人者が「幸福度」に注目し、新たな女女格差を分析した衝撃の書。

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ブレイン・ルール-健康な脳が最強の資産である-

著者:ジョン・メディナ博士著/野中香方子訳
出版社:東洋経済新報社

仮想通貨でもなく「日経平均」でもなく「最強の資産は健康な脳」だとわかる本。
人生が楽しくなる!未来に希望が持てる!友だちづくりからマインドフルネス、カロリー制限まで、100年人生をよりよく生きるために、脳を若く健康に保つ10のルールを紹介する。

<賄賂>のある暮らし-市場経済化後のカザフスタンの画像

<賄賂>のある暮らし-市場経済化後のカザフスタン-

著者:岡奈津子著
出版社:白水社

その国の人々はなぜこうもたくましいか。日本人と異なるカネとコネの使い方。
カザフスタンの人びとは、生活や仕事の問題を解決するために、カネとコネをどのように駆使しているのか。その多様なサバイバル戦略を具体的に描き出すと同時に、彼らの直面する厳しい現実、たくましい暮らしぶりも紹介する。

茶の世界史-中国の霊薬から世界の飲み物への画像

茶の世界史-中国の霊薬から世界の飲み物へ-

著者:ビアトリス・ホーネガー著/平田紀之訳
出版社:白水社

何とも味わい深い東西の文化交流史。今様の生臭さもブレンドしています。
水を除き、人類が最も古くから知っていた飲み物のひとつである茶が作り出してきた豊かな文化。その変遷の歴史を豊富な資料をもとに東西交流という観点から描く。また、今日の茶貿易を取り巻く問題と状況も探る。

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不安の概念-新訳-

著者:セーレン・キルケゴール著/村上恭一訳
出版社:平凡社

ヘーゲル哲学を痛烈に批判した筆者の「信仰と精神の自由」にほっと一息です。
個体的存在としての人間を定位するとき、罪、自由、信仰が不安の概念のうちに結びつく。ハイデガー、実存主義哲学に大きな影響を与えた思考の、デンマーク語原典からの新訳。

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名将山本五十六の絶望

著者:鈴木荘一著
出版社:勉誠出版

戦争回避を望みながら米国と戦った海軍の名将の視点とは。
戦争回避を望みながらも、日本征服を狙ったオレンジ計画を奉じるアメリカと戦い敗れた山本五十六。彼を中心に、ワシントン海軍軍縮条約、大艦巨砲主義を目指した五・一五事件、日中戦争への深入りなどについて綴る。

サイバーハラスメント-現実へと溢れ出すヘイトクライムの画像

サイバーハラスメント-現実へと溢れ出すヘイトクライム-

著者:ダニエル・キーツ・シトロン著/明戸隆浩/唐澤貴洋/原田學植監訳/大川紀男訳
出版社:明石書店

あなたもいつ巻き込まれるかしれないハラスメント。大切な自分を守るために。
サイバーストーキングやリベンジポルノなど、ネット上のヘイトクライムを広く対象とする本書。ハラスメント被害の様々な事例を分析するとともに、いかなる法的・社会的対応が可能かを提起する。仮想空間/現実空間の境界の消失点を見定めた名著の邦訳版。

読書力の画像

読書力

著者:斎藤孝著
出版社:岩波書店

「本は苦手」なあなたが最もその値打ちを理解できる名著。そうだったのか!
本を読むことの意味は何?案外答えにくい問いに、「読書によって…の力がつく」という形で答えていきます。コミュニケーションの力、人間を理解する力、さらに、自分をつくり、鍛え、広げることと、読書との関わりを示します。工夫や注意点、楽しみと辛さも述べて、活字離れの現代、あらためて読書の本質を考える1冊です。

歴史とは何かの画像

歴史とは何か

著者:エドワード・ハレット・カー著/清水幾太郎訳
出版社:岩波書店

この5年間、多くの全国紙が書評を載せた名著。今のうちに読みましょうか。
歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など、歴史における主要な問題について明快に論じる。

生き方の不平等-お互いさまの社会に向けての画像

生き方の不平等-お互いさまの社会に向けて-

著者:白波瀬佐和子著
出版社:岩波書店

社会の不平等をデータをもとに考察し、「お互いさまの社会」を目指します。
いまの社会で実際に選択できる「生き方」には収入やジェンダー、年齢によって著しい不平等があるのではないか。その実態と原因を、データをもとに考察。生き方の不平等をなくしていく道を「お互いさまの社会」の創出に見出す。

流言のメディア史の画像

流言のメディア史

著者:佐藤卓己著
出版社:岩波書店

現代史の様々な事例が、フェイクニュースにはめられないようあなたを導きます。
流言蜚語、風評、誤報、情報宣伝…。現代史に登場したメディア流言の「真実」を見極め、それぞれの影響を再検証するメディア論。『季刊 考える人』連載を再構成し、加筆して新書化。

河田嗣郎の男女平等思想-近代日本の婦人問題論とジェンダーの画像

河田嗣郎の男女平等思想-近代日本の婦人問題論とジェンダー-

著者:亀口まか著
出版社:白澤社

1世紀ほど前、当時の「良妻賢母主義」や「母性主義」を痛烈に批判した経済学者がいました。
「良妻賢母主義」の女子教育や「母性主義」を批判し、性別の社会的構築性に着目した議論を展開した河田嗣郎。彼の著書・論文・記事を精査し、その思想が現代のジェンダー論につながる先駆性を持っていたことを明らかにする。

電子書籍の提供なしの画像

紀伊國屋書店から新入生に贈るメッセージ

コロナ禍で大変な状況が続き、以前はできていたことができない息苦しさを感じがちな今だからこそ、皆さんには是非さまざまな本と出会ってほしいと思います。元気を出したり、じっくり考えたり、心を落ち着けたり、知識や知恵を増やしたり、本にはいろんな効用があります。そして、読み進める中で、或いは読み終えたあとで、心の中頭の中になにかが生まれてきたら、LINEやZoomで親しい誰かとそのことを共有してみてください。そんな交流を通じて、離れていても、親しみが増したり、もしかしたら議論になったり、刺激的なことが起こるかもしれません。そんなことを思い浮かべながら、40冊を選びました。

不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語るの画像

不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る-シェイクスピアはなぜ「儲かる」のか?-

著者:北村紗衣著
出版社:アルク

気鋭の批評家が、楽しみながら英語を学びたいあなたに贈るまじめな1冊。
『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書誌侃侃房)が話題の、批評家で研究者の北村紗衣さんが、楽しんで英語を学びたい全ての人に贈る本。

ぼくは翻訳についてこう考えていますの画像

ぼくは翻訳についてこう考えています-柴田元幸の意見100-

著者:柴田元幸著
出版社:アルク

名翻訳家が選んだ、とっておきの100の言葉。なぜか本人の「ボケツッコミ」も。
近現代の英米文学作品を、独自の視点で選び抜いて翻訳している著者が、翻訳についての考え方や自身の翻訳手法について述べたとっておきの100の言葉を紹介。本人による「ボケツッコミ」も収録する。

「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本の画像

「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本

著者:山下泰平著
出版社:柏書房

漱石や鷗外も真っ青のすごい小説が明治時代にあった。世の読書人がアッと叫んだ作品。
漱石・鷗外を人気で圧倒しながら、今では知名度ゼロの<明治娯楽物語>。その全容をひもときながら、現代の創作物に与えた影響、明治人が一度は捨てた虚構を楽しむ技術を取り戻すまでの流れを紹介する。

ウイルスの世紀の画像

ウイルスの世紀-なぜ繰り返し出現するのか-

著者:山内一也著
出版社:みすず書房

次々に現れる新型ウイルス。自然の仕掛ける「ロシアンルーレット」を避ける方法は。
20世紀後半以降、人間社会に次々と出現した新ウイルスを「エマージングウイルス」という。新型コロナウイルス(COVID-19)をはじめ、数々のエマージングウイルス事例を通じてウイルスと人間社会の関係を俯瞰する。
【関西大学限定の電子書籍】

安藤忠雄:建築を生きるの画像

安藤忠雄:建築を生きる

著者:三宅理一著
出版社:みすず書房

高卒のボクサーから「世界の建築家」へ。その作品を通じて読みとくユニークな評伝。
生い立ちから現在までをたどりつつ、各種建築作品を精緻に読みとく。世界の「アンドー」の全体像に迫る本格評伝にして作品論の決定版。
【関西大学限定の電子書籍】

科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないかの画像

科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか

著者:池内 了 著
出版社:みすず書房

あなたが入学したこの大学は、タイトルと同様の趣旨の声明を5年前に出しました。
科学者の軍事研究に絞った倫理規範の書。ナチスなどの歴史を考察し、防衛省創設の委託研究制度の詳細から、大学や科学者コミュニティの実際、デュアルユースのあり方まで、普遍的かつ喫緊のテーマの全体像を記す。
【関西大学限定の電子書籍】

プリズン・ブック・クラブの画像

プリズン・ブック・クラブ-コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年-

著者:アン・ウォームズリー著/向井和美訳
出版社:紀伊國屋書店

雑誌記者が1年間参加した受刑者たちの読書会。みんなが驚愕した彼らの白熱。
カナダで雑誌記者をしている著者が刑務所の読書会に一年間、ボランティアとして参加した記録。みずからの経験を背負いつつ、さまざまな意見を率直にぶつけていく受刑者たちの、熱気あふれるやりとりを生き生きと描き出す。

経済は感情で動くの画像

経済は感情で動く-はじめての行動経済学-

著者:マッテオ・モッテルリーニ著/泉典子訳
出版社:紀伊國屋書店

本当かな。タイトルにひかれて読んだら出てきた。人間の様々な癖や騙しのテクニック。
最新の行動経済学と神経経済学のエッセンスをクイズ形式で説く。お金と経済に関わる心の法則のポイントも紹介。さまざまな局面での人間の癖と、相手のだましのテクニックがわかる!

書物の破壊の世界史の画像

書物の破壊の世界史-シュメールの粘土板からデジタル時代まで-

著者:フェルナンド・バエス著/八重樫克彦/八重樫由貴子訳
出版社:紀伊國屋書店

人類の歴史にへばりつく「書物の哀歌」。スマホ世代のあなたは何をくみとる?
シュメールの昔から、アレクサンドリア図書館の栄枯盛衰、ナチスによるビブリオコースト、イラク戦争下の略奪行為、電子テロまで。膨大な量の文献や実地調査をもとに、世界各地の書物の破壊の歴史をたどる。

大阪ミナミの子どもたちの画像

大阪ミナミの子どもたち-歓楽街で暮らす親と子を支える夜間教室の日々-

著者:金光敏著
出版社:彩流社

関西大学から電車で4、50分。西日本最大の歓楽街で、その教室は今夜も開きます。
孤独、貧困、暴力被害、ドラッグ、家族離散…。西日本最大の歓楽街で様々な問題を抱える子どもたち・親たちに、地域に根を下ろし手を差し伸べ見守り続けた「Minamiこども教室」の活動の軌跡。

村上春樹とポストモダン・ジャパンの画像

村上春樹とポストモダン・ジャパン-グローバル化の文化と文学-

著者:三浦玲一著
出版社:彩流社

アメリカ文学、カズオ・イシグロ、宮崎駿。あの村上さんが縦横に論じます。
村上春樹はグローバル・ポピュラー・カルチャーとしての「アメリカ文学」を 日本語で書いた作家である…。 アメリカ文学、カズオ・イシグロ、ディザスター映画、宮崎駿、新自由主義と ポストモダニズムなどを縦横に論じる新たな「文学論」の冒険。 急逝した気鋭の批評家が残した遺稿を編む(「文學界」2013年9月号、2014年2月号掲載ほか)。

二十一世紀の若者論の画像

二十一世紀の若者論-あいまいな不安を生きる-

著者:小谷敏編
出版社:世界思想社

この中で語られる若者とあなたの違いは。生き延びる知恵がそこから生れます。
若者たちはどう語られてきたのか?大人たちの偏見にさらされ、生きづらさを抱えて浮遊する若者たちの姿を言説分析を通してとらえる。

音楽と出会うの画像

音楽と出会う-21世紀的つきあい方-

著者:岡田暁生著
出版社:世界思想社

21世紀に現れた規格外の音楽の出会いと楽しさに、あなたは振り回されるかも。
ネット動画、AIによる自動作曲、カリスマ不在、癒し音楽ブーム…。この先にどんな音楽との出会いが待ち受けているのか? 21世紀に固有の音楽現象を挑戦的にとりあげ、規格外の音楽とつきあう楽しさを自在に語る。

われらみな食人種(カニバル)の画像

われらみな食人種(カニバル)-レヴィ=ストロース随想集-

著者:クロード・レヴィ=ストロース著/渡辺公三監訳泉克典訳
出版社:創元社

固定観念を鮮やかに打ち砕く時評に、あなたはどこまで寛容でいられますか。
レヴィ=ストロースの没後編集の時評集。1989から2000の文章16編と、1952年発表の「火あぶりにされたサンタクロース」を収録。<未開と文明>の固定観念を鮮やかに破砕する、知的で大胆な評集。

聴くと聞こえるの画像

聴くと聞こえる-on Listening 1950-2017-

著者:谷川俊太郎著
出版社:創元社

半世紀以上も言葉を紡ぎ続ける巨人のささやき。あれ、何か聞こえてきませんか。
きらめく朝の陽差しの中で あなたの裸の心を見たい そよ風のわたる林の中で かくされたのぞみを知りたい(「ひとり」より)初期の作品から最新の書き下ろしまで、「聴く」ことをめぐる詩とエッセイを収録。

大阪万博の戦後史の画像

大阪万博の戦後史-EXPO'70から2025年万博へ-

著者:橋爪紳也著
出版社:創元社

熱狂の大阪万博から半世紀。2025万博に関大生も参加するかもしれません。
大阪球場誕生、通天閣再建、千里ニュータウン…。大空襲、占領下を経て、復興から高度経済成長へと向かっていく時代の風景と、70年大阪万博の熱狂を描く。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の構想案も公開する。

これからの男の子たちへの画像

これからの男の子たちへ-「男らしさ」から自由になるためのレッスン-

著者:太田啓子著
出版社:大月書店

男子2人を育てる弁護士ママが考えた子育て論。あなたのママは何を考えたかな。
「男らしさ」の呪縛は何歳から始まる? わが子をセクハラ加害者にしないためには? 男子2人を育てる弁護士ママが悩みながら考えた、ジェンダー平等時代の子育て論。小島慶子らとの対談も収録。

LIFESPANの画像

LIFESPAN-老いなき世界-

著者:デビッド・A・シンクレア/マシュー・D・ラプラント著/梶山あゆみ訳
出版社:東洋経済新報社

この1冊を読んで納得できたら、親の誕生日プレゼントにしようかな。
人類の若さを左右する長寿遺伝子とは?いつまでも若く健康でいるために今すぐできることとは?「病なき老い、老いなき世界」における人生戦略とは? 最先端科学とテクノロジーが老化のメカニズムを解明する。

ピック・スリーの画像

ピック・スリー-完璧なアンバランスのすすめ-

著者:ランディ・ザッカーバーグ著/三輪美矢子訳
出版社:東洋経済新報社

ストレスも後悔もなく最高の自分になれる・・か。様々な生き方や働き方の紹介。
すべてを完璧にしようとするのではなく、「仕事、睡眠、家族、運動、友人」の中から、毎日3つのことだけをうまくやる。ストレスも後悔も罪悪感もなく、毎日最高の自分になれる生き方&働き方を紹介する。書き込み欄あり。

文系AI人材になるの画像

文系AI人材になる-統計・プログラム知識は不要-

著者:野口竜司 
出版社:東洋経済新報社

ほほう、そういう時代か。ではとりあえずこのトレーニングにはまってみようか。
AIがExcelくらい誰もが使うツールになると、「AIをどう使いこなすのか?」が大きな課題になる。ビジネスの現場も知っている文系AI人材になるための実践トレーニングを収録する。

教養としての歴史問題の画像

教養としての歴史問題

著者:前川一郎編著/倉橋耕平/呉座勇一/辻田真佐憲著
出版社:東洋経済新報社

立命館大学でのシンポジウムの書籍化。たまには他大学の「講義」ものぞくべし。
なぜ「歴史」は炎上し、差別意識を助長するのか? 世界中で炎上する「歴史認識問題」や「歴史修正主義」。その背景と構造を気鋭の学者陣が解き明かす。2019年9月立命館大学で開催されたシンポジウムを元に書籍化。

不安のありかの画像

不安のありか-“私”を理解するための精神分析のエッセンス-

著者:平島奈津子著
出版社:日本評論社

今のうちに自分の不安をときほぐす方法をゲットしたら、この先楽でしょうね。
漠然とした、すっきりしない感情「不安」。誰もがもつ不安やその病である不安症について、精神分析的な視点から、実際の臨床ケースや映画・ドラマなどのフィクションを題材に解説する。

教養としての宗教学の画像

教養としての宗教学-通過儀礼を中心に-

著者:島田裕巳著
出版社:日本評論社

信仰ではなく客観的に宗教を分析する学問。世の動きがわかりやすくなります。
宗教学とは宗教を信仰の立場からではなく、客観的中立的に観察し分析する学問である。通過儀礼の具体例を交えつつ宗教を学ぶ。

研究不正と歪んだ科学の画像

研究不正と歪んだ科学-STAP細胞事件を超えて-

著者:榎木英介編著
出版社:日本評論社

2014年のSTAP細胞に関する論文不正事件から研究者は何を学ぶのか。
2014年に発生したSTAP細胞と称される細胞に関する論文不正事件(STAP細胞事件)を題材に、研究不正とは何か、どうすれば防げるのかをさまざまな角度から論じる。

法学の世界:新版の画像

法学の世界:新版

著者:南野森編
出版社:日本評論社

法律になじみたかったらまずこの1冊。海外の研究者の「よもやま話」も。
憲法から行政法、法哲学、情報法まで、法学の22科目の概要や魅力、法学を学ぶ上で知っておくべきことや勉強の進め方などをわかりやすく解説。海外に滞在して法学研究を行っていた研究者の「よもやま話」も収録する。

パトリックと本を読むの画像

パトリックと本を読む-絶望から立ち上がるための読書会-

著者:ミシェル・クオ著/神田由布子訳
出版社:白水社

罪を犯した教え子と拘置所へ面会に通う教師。読書でここまで寄り添える。
もっとも才能のあった教え子が罪を犯した。教え子パトリックとの面会のため拘置所に通う教師で法学生のミシェル。ともに本を読むことで、貧困からくる悪循環にあえぐ青年の心に寄り添おうとする。自己発見と他者理解の記録。

ロウソクの科学の画像

ロウソクの科学

著者:ファラデー著/三石巌訳
出版社:KADOKAWA

いまや誕生日にしか使わないロウソクの炎に、めっちゃ面白い科学の魅力が。
たった一本のロウソクをめぐりながら、ファラデーはその種類、製法、燃焼、生成物質を語ることによって、自然との深い交わりを伝える。大科学者18世紀のファラデーの講演記録。

感染症の世界史の画像

感染症の世界史

著者:石弘之著
出版社:KADOKAWA

40億年の地球環境史から最新の遺伝子情報まで、感染症の正体を見たぞ。
最強の感染症=エボラ出血熱を人類は押さえ込めるのか!? 微生物(ウイルス・細菌・寄生虫)の最新遺伝子情報、40億年の地球環境史の視点から、人類を苦しめる感染症の正体を暴く。

さいはての彼女の画像

さいはての彼女

著者:原田マハ著
出版社:KADOKAWA

ああ、マハさんにかかったら予想外の出会いも、こんな素敵なストーリーに。
敏腕若手女性社長、涼香。失恋と社内の内紛でくたくたになり、失意のまま出かけた沖縄でのヴァカンスは、行き先違いでなぜか女満別!? だが予想外の出会いが心を解きほぐしていき…。再生をテーマにした短篇全4篇を収録。

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わたしの美しい庭

著者:凪良ゆう著
出版社:ポプラ社

マンション屋上の小さな縁切り神社で悪いご縁を切りたい人たちと私の出会い。
統理と百音、路有が住んでいるマンションの屋上には小さな神社がある。断ち物の神さまが祀られていて、悪いご縁を断ち切ってくれるといい…。縁切り神社を訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと、「わたし」の物語。

スマホを捨てたい子どもたちの画像

スマホを捨てたい子どもたち-野生に学ぶ「未知の時代」の生き方-

著者:山極寿一著
出版社:ポプラ社

ゴリラから見ても「スマホつながりはまずいかな」-と京都大学元総長。
「スマホを捨てたい」という高校生たち。AI時代に生きる若者が、スマホで人とつながることに漠然とした不安を感じている。人類の歴史とゴリラ研究の見地から、生物としての人間らしさ、隠された野生の力を探る。

ライオンのおやつの画像

ライオンのおやつ

著者:小川糸著
出版社:ポプラ社

もう一度食べたいお菓子をリクエストできるホスピスが舞台。涙で終わります。
若くして余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことを決めた。穏やかな景色の中、本当にしたかったことを考える雫。ホスピスでは毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があって…。

持続可能な地域のつくり方の画像

持続可能な地域のつくり方-未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン-

著者:筧裕介著
出版社:英治出版

SDGsをベースに地域を変える方法を、ソーシャルデザインの第1人者が描く。
長期的かつ住民主体の地域づくりはどうすれば可能なのか?SDGs(持続可能な開発目標)の考え方をベースに、行政・企業・住民一体で地域を着実に変えていく方法を、ソーシャルデザインの第一人者がわかりやすく解説する。

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同調圧力:日本社会はなぜ息苦しいのか

著者:鴻上尚史/佐藤直樹著
出版社:講談社

コロナ禍でも見られる日本人の「同調能力」。その息苦しさに作家らが迫ります。
なぜ命令も補償もないのに自粛をするのか。なぜ上司が帰らないと帰りにくいのか。新型コロナが炙り出した世間という名の「闇」に、作家・演出家の鴻上尚史と評論家・佐藤直樹が迫る

日本文化の核心の画像

日本文化の核心-「ジャパン・スタイル」を読み解く-

著者:松岡正剛著
出版社:講談社

柱の文化、「すさび」や「粋」・・。独自の視点による「松岡日本論」の集大成。
お米、柱の文化、客神の意味、仮名の役割、神仏習合の秘密、「すさび」や「粋」の感覚、お祓いと支払いの関係、「まねび」と日本の教育…。独自の方法論で日本文化の本質を見通す「松岡日本論」の集大成!

刑事弁護人の画像

刑事弁護人

著者:亀石倫子/新田匡央著
出版社:講談社

「令状なきGPS捜査は違法」の最高裁判決を勝ちとった弁護士らの奮闘記。
「権力の暴走を許してはいけない」 すべてが実話。迫力と感動の法廷ドキュメント 罪を犯したかもしれない人物の車に警察が勝手にGPSを取り付け、徹底的に行動を把握する行為を繰り返していた―。令状なき捜査は許されるのか。警察が、一般市民の行動確認を行う危険性はないのか。2017年に「令状なきGPS捜査は違法」の最高際判決を日本で初めて勝ち取った弁護団。その弁護団を率いた女性弁護士の奮闘とチームの苦悩・活躍を描く。

いつもそばには本があった。 の画像

いつもそばには本があった。

著者:國分功一郎/互盛央著
出版社:講談社

本に関する熱い思いを、2人がまるで連歌のように紡ぎだしたエッセイ集。
書物とは、交錯する記憶のネットワークである。書き手は積み上げられてきた知の記憶にアクセスし、読み手は読書の時空の記憶とともに本に出会う。人文書をめぐる状況の変遷を受けとめ、2人の著者が書物について交互に語る。

生き物の死にざまの画像

生き物の死にざま

著者:稲垣栄洋著
出版社:草思社

ウシ、カタツムリの寄生虫、サケ・・27種の生物の死を読めば涙が出ます。
生きものたちは、晩年をどう生き、どのようにこの世を去るのか。狩りも子育ても一身に背負う母親チーターの苦難、最後は必ず肉になる経済動物である牛など、限られた命を懸命に生きる姿を描く全27話を収録。イラストも掲載。

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鍵のない夢を見る

著者:辻村深月著
出版社:文藝春秋

盗癖、育児疲れ、婚期の遅れ・・どこにでもいそうな女性5人の暗転。直木賞。
どこにでもある町に住む、盗癖のあるよそ者の女、婚期を逃した女の焦り、育児に悩む若い母親…。地方の町でささやかな夢を見る5人の女たちの暗転を描く。林真理子との対談も収録。

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魯肉飯のさえずり

著者:温又柔著
出版社:中央公論新社

台湾と日本のはざまで母娘の相克。なぜか伝統的台湾フードが微妙に絡んで。
ママがずっとわたしの恥部だった―「もしも、あたしが日本人ならと思う」就活に失敗し、逃げるように結婚を選んだ桃嘉。優しい台湾人の母に祝福されるも、理想だった夫に一つ一つ“大切なもの”をふみにじられていく―ことばを超えて届くのは、愛しいさえずり。台湾と日本のはざまで母娘の痛みがこだまする。心の声をとり戻す長篇小説。

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