図書館Q&A-その他
図書館で受け入れる図書を決めるのには、どのような基準があるのですか?
図書館で受け入れる図書は、大きく分けて2種類あります。
一つは学習用図書です。学部生のみなさんの、講義の予習・復習や自分自身の興味あるテーマの研究、レポート作成、資格取得などのために役立つような資料や、学部の講義カリキュラムに関わりのある資料です。
したがって、そのような内容の図書かどうかを検討した上で購入するかどうかを決めることになります。また、著名な文学作品や古典的名著、旅行案内なども、本来の目的の資料の収集に差し支えのない限り収集しています。学部生のみなさんが希望された図書は、原則として学習用図書となり、総合図書館であれば、開架閲覧室に置かれます。
もう一つは、研究用図書です。教員や院生などの研究に使うための資料や、学部生の卒業研究に役立つような資料です。
つまり、研究者の研究関心に沿った資料や、研究のために必要な参考資料、各学問分野の主要な研究業績などを収集します。教員や院生が希望した資料は、主に研究用図書となり、総合図書館であれば、書庫または1階のレファレンス室の書架に置かれます。
本の背に貼ってあるラベルにはどういう意味があるのですか?
ラベルに書いてある記号や数字を総称して、請求記号といいます。これは、本を並べる位置と、その本が何の分野に関するものかを示すものです。
KOALAで検索して、目的の本が見つかったとき、この請求記号と資料IDを必ずメモしておいてください。請求記号の詳細については、例えば開架閲覧室の資料であれば、K(普通の図書など)またはKR(辞書・辞典などの参考図書)の記号が最初についています。このような記号はロケーション記号と呼ばれ、大まかな置き場所を示します。
請求記号順に配列するときは、まず、ロケーション記号ごとに分けます。
開架閲覧室の場合は、Kを人文社会科学系と自然科学工学系とに分けてそれぞれのフロアに置き、KRを中央部分に置いています。それぞれのフロアごとに、ラベルのロケーション記号の下の段に書いてある分類番号の数字の順番に、自然系は南側から北側、人文社会系は北側から南側に向かって、並べてあります。
同じ分類番号の本は、その次の段に書いてある著者記号(開架閲覧室の資料であれば著者名の最初の1文字)ごとに分けてあります。さらに全集などのように、巻がついているものなどは、その巻の番号をラベルの最下段に書いてあります。
このように請求記号の順番に並べておくことで、請求記号が分かると、その本を素早く探し出すことができるようにしているのです。本を書架から取りだしたときは、必ず元のところに戻すようにしてください。
本の表紙に貼ってあるラベルの数字には、どういう意味があるのですか?
これは、資料IDです。すべての図書に異なる番号が付けられており、1冊ごとの図書を管理するための番号です。たとえば、求める図書が書架に見つからないときは、この資料IDが分かっていると、貸出中かどうかを調べることができます。もし、貸出中の時には予約することができます。