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大阪文芸資料

 

関西大学図書館は夙に大阪郷土資料の蒐集に努めてきた。その中間的成果として昭和35年には「大阪関係資料目録」を刊行した。その後も資料蒐集を積極的に継続してきており、その作業の中で最も力を注いだものの一つとして、昭和58年度から開始した「大阪文芸資料」の蒐集がある。

この「大阪文芸資料」は、ともすれば忘れられがちな"大阪の作家"を再評価、顕彰するとの趣旨を持つもので、明治、大正、昭和の三代にわたる大阪の作家、画家、芸能人等の作品を主内容としている。大阪に由縁のある作家の作品を、或いは大阪を題材とした作品を、広く文芸の名のもとに蒐集したものである。対象とした作家は500名に及ぶ。これらの初版本の蒐集、この人びとの自筆原稿と書簡類の蒐集、更に大阪刊行の文芸雑誌、大阪刊行の芸術関係雑誌が蒐集の中核をなしている。前に記したように"文芸"を幅広く把得、大阪の画家の画集、芸術関係の文献、大阪の芸能人の自伝及び芸能関係資料(劇場公演番組、音楽会番組等を含む)、大阪の操觚者の著作をも含めた蒐集であるところに大きな意義が認められよう。

以上意図するところに従って、単行本(初版本の原装保存)を約4,200冊、大阪案内書を約100冊、摺物を約390点、雑誌を約700タイトル蒐集することができた(いずれも平成2年3月1日現在)。

無論この蒐集は今後も継続されるものであるが、今回その全容を明らかにすべき『大阪文芸資料目録』の完成上梓をみるに至った。関西大学図書館の努力の一端を多くの人びとの前に形あるものとして現わせたことを喜びたい。

                                 吉田 永宏(関西大学図書館長)
平成2年3月31日発行 『関西大学所蔵 大阪文芸資料目録』序より転載
(所属は執筆当時のもの)
 

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